はじめはどうなる事かと心配だったこのドラマ、だんだん面白くなってきましたね!
銀行と企業のかけ引き、大介と鉄平を巡る人々の結び付きや利害関係による暗躍は、まるで時代劇の国取り物語みたいでとても面白いです。
「大切なものを守るためには男は嘘をつかなければならない時もある」
という大介の言葉。
ひとつの銀行のトップに立つ者として、十分説得力があります。
私は、見ていていつも主役の鉄平よりもどうしても大介に気持ちが傾いてしまうんですけど、やはり役者としての存在感のせいなんでしょうか。
まだ原作を読んでいないのですが、時々無性に読みたくなります。
原作では大介が主役らしいので。
それからいつも気になるんですけど、ドラマが盛り上がっている時に鉄平の元カノ話が必ず入ってきますね。
なにやらワケ有りのようで思わせぶりですが、そこだけ気持ちが冷めるというか微妙に白けるんですねぇ。
銀行・企業の話と万俵家の話だけに絞ってもらいたいくらいです。
相変わらず一人だけ髪型が浮いてる鉄平ですが、銑鉄の供給を止められるまでに高炉を建設しようと昼夜を問わず頑張っています。
げんさんとの心の交流、ちょっとわざとらしさも感じますけど、キムタクの最後の笑顔でまぁ良かったなと。
しかし、銀平の今後がだんだん不安になってきましたね~
万樹子の妊娠を喜ばないどころか「おろしてくれ」なんて。
人間不信というか、家族というものに失望している、その心の闇は相当深そうです。
ただ一人何も知らずに銀平だけを頼って来た万樹子がかわいそうに思いました。
耕史くんの話では最後の方は酔っているシーンばかりだったとか。
このまま、大介と鉄平の間で壊れていってしまうんでしょうか。
来週はやっとあのシーンが出てきます!
随分前のエンディングで流れた「大介に胸倉をつかまれて『なんてことをしてくれたんだっ』と怒鳴られる」あのシーンです。
銀平は何をしたんでしょうね?
やはり鉄平を助けるために大介と阪神銀行を裏切るような事をしたんでしょうか?
「わしの息子はお前だけだ」というようなことを言ってましたけど、大介もきっと辛いのでしょう。
北大路さんの演技にはいつも惹き込まれてしまいます。
銀行の頭取室で並んでタバコを吹かしている大介と銀平のシーン、お互い憎み合っているわけではけしてない愛情はきっとあるのだろうけれど、それでも目指すもののズレによって心は少しずつ離れていっている複雑な心境を抱えた親子に見えました。
あの目ヂカラ凄い北大路さんと並んでも存在感で耕史くんは負けてない!と感じるのはファンの欲目でしょうか?
「このままのお父さんではいつか必ず兄さんに負けます」
そう言い切って見せた銀平、カッコよかったですね。
しかし耕史くん、酔っている演技上手いですね~!
普段よく飲むだけに身体に染み付いてるとか(^_^;)
突貫工事のため人員集めに奔走している鉄平に会った時の銀平の様子が柔らかい表情だけに余計に切なかったです。
「夢は諦めない」と言って去っていく鉄平の後姿を見送る目が哀しそうで。
全てを知っていますから辛いですよね。
来週は高炉建設現場で事故が起こるんでしょうか。
また一波乱ありそうです。
気持ちは大介寄りなんですけど、応援しているのは鉄平という自分でもよく分からない見方なので複雑ですが、なんとか高炉建設成功してほしいです。