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雨にぬれても ~伝説の終わり~

思春期の頃。
「映画って本当にいいものですね」
という淀川長治さんのお馴染みの言葉をしみじみと実感した映画がふたつあります。

ひとつは、『スティング』
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1973年のアメリカ映画。
監督はジョージ・ロイ・ヒル氏。
詐欺師たちが様々な手管を使い、あるギャングを罠に嵌めて復讐を果たす。
こう書くとドロドロしたイメージを抱いてしまいそうだけれど、実はコメディ映画で、ラストのどんでん返しの見事さに胸のすくような爽快さ痛快感を味わえます。


そしてもうひとつは、『明日に向かって撃て』
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監督は同じくジョージ・ロイ・ヒル氏。
実在の銀行強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドをモチーフとしている。
セピア色の画面が印象的な、男の憧れとしての西部劇の終わりを予感させるような映画。
主題曲「雨にぬれても」があまりにも有名。

夢の先が見え行き詰っているはずの、強盗崩れの二人の男。
出会った娘と自転車に乗るシーンが、切なくて優しくて心に残ります。
ラストシーンの二人の会話も…


どちらも主演はポール・ニューマンとロバート・レッドフォード。




大好きだった、ポール・ニューマンが先日83歳で亡くなりました。
「伝説の終わり」だと、アメリカの新聞が報じたそうです。
レッドフォードとはずっと交流が続いていたんですね。

若い頃アイスブルーの瞳が印象的で、ちょっとニヒルなかっこよさがありましたけど、年齢を重ねるにつれ更に渋くなり、お髭とスーツ姿がダンディな紳士でした。

私の映画好きは、スクリーンに映る彼の姿から始まったのかもしれないです。
体調を崩しながらも去年の5月まで仕事をしていたとニュースで知りました。
長い俳優人生を送られたのですね。
淋しくなります。
どうぞ安らかに…
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by aquadrops | 2008-09-29 15:55 | LOVE

「端正で美しい」

今日の朝日新聞朝刊のテレビ欄、『試写室』

陽炎の辻2についての記事が載っていました。
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午後のひととき。
お茶を片手に何気なく開いた瞬間、ドキっとさせられました。

木曜時代劇が土曜時代劇に変わってから、テレビ雑誌の扱いも小さくなっている気がするので、こうして写真入りで新聞に紹介してくれると嬉しいです。


「爽やかすぎる笑顔。
まぶしいほどに輝いている。
透き通るほど端正で美しい。」

これらの美辞麗句はいったい誰を指すのか?
そう。
我らが居眠りどの、坂崎磐音です。


そして。
物足りなく感じるほど、
「過剰な表現があふれるテレビ界ではまれな抑えた演技」としています。

そうなんですよね。
この不思議な佇まいこそが、居眠り磐音の魅力のひとつなんです。

それは顔の造作だけに限らず、所作だったり立ち姿だったり眼差しだったり、殺陣のシャ-プな身のこなし、あるいは志だったりもする。

佐伯先生によって生み出され静かなブームとなっていた活字の磐音に、ドラマ版山本磐音が加えたのは彩りと間と呼吸の粋。


うんざりするニュースばかりで、疑心暗鬼や諦めの感情が先走る今だから、せめてテレビの中だけでも、夢を見ていたいもの。


よく見るキャストによく似た展開、やたらテンションの高いストーリー。
巷に溢れるそんな民放ドラマに飽き飽きしている方にも。

たまには気分を変えて、たった30分だけど不思議と心癒される時代劇を一度ご覧あれ。
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by aquadrops | 2008-09-27 18:13 | TV

止まらない…

読み出したら止まらない。
これは子供の頃からの癖。
母親に「本ばっかり読んでないで寝なさい!」ってよく怒られたっけなぁ(^_^;)

最近急に読書熱が再燃しています。

石榴ノ蠅 (双葉文庫 さ 19-29 居眠り磐音江戸双紙)
佐伯 泰英 / / 双葉社

西の丸様が念願の宮戸川へ。
金兵衛さんや鉄五郎親方の反応が楽しい。
でぶ軍鶏くんも頑張っております。

大筋には関係ないんですが。
「磐音は、ことりと音を立てるように眠りに落ちた。」
この一文に癒されました。
そんな強くて優しい侍の寝顔を私も見てみたい…

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相棒
五十嵐 貴久 / / PHP研究所

日参しているブロガーさんが紹介して下さったのがツボにハマり即購入。
坂本龍馬と土方歳三がタッグを組んである事件に挑む。
幕末好きにはこたえられない楽しい設定に頬が緩みます。
ちょっぴりミステリー調で、しかも登場人物が個性溢れ魅力的。
土方さんのべらんめぇ口調と龍馬の土佐弁に、立場の違いや目指すものの相違をリアルに感じつつ、容赦ない時の流れの中でくっきりと存在感を放つ二人の侍がそこに。

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火車 (新潮文庫)
宮部 みゆき / / 新潮社

たまたま携帯を弄っていたら、携帯で小説が読めるという機能に気付き、無料の冒頭部分を読んでて止められなくなった。
ずいぶん昔に文庫を買った記憶があり、本棚を捜索。
それから夢中で読みました。
ページを早くめくりたくなる!
続きが気になる!
久々にミステリーの面白さを思い出した感じ。

携帯電話が高価で普及していない事、役所で住民票を出してもらう時やカードを作る時、今より手続きがあっさりしている事などに時の流れを感じました。
ここ十年でも随分変わりましたからね。
今なら、新しく口座を開くのにも、もちろん住民票も、何かにつけ確かな身分証明になるもの(免許証)とかが必要ですよね。
免許を持っていない私は保険証だけでは信用してもらえません。
会社の身分証兼カード(写真入り)と三カ月以内の公共料金の領収書を持って行くとなんとかOKという感じです。
時代は移り変わっている。
そこら辺をわかって読むととっても面白いです。

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ドミノ (角川文庫)
恩田 陸 / / 角川書店

この作家さんのは読みたいものがいっぱい。
これは書店であらすじを読んで面白そうなので買いました。
これから読むつもりです。

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豹頭王の苦悩 (ハヤカワ文庫 JA ク 1-122 グイン・サーガ 122)
栗本 薫 / / 早川書房

このヒロイックファンタジーに出会ったのは高校生の時。
本当に100巻まで行きましたね。
まだまだ続いてるし(^_^;)
100巻あたりまで読んだ記憶があるんだけど、新刊についていけてないです。
とりあえず買い揃えてはいるので、そろそろ復活して追いつきたいなぁ。

今思ったんですけど、強く優しく心が温かく、あらゆる者達から信頼を寄せられ、自分のことよりも人を助けるためにこそ行動し、その正義によって命を狙われ続ける豹頭王グイン。
グインと磐音って同じタイプかもしれない。
HEROという稀な存在。
でも私は、悲しいかなイシュトヴァーンが好きなんです。
彼にはいったいどんな運命が待ち受けているのか。
ある意味人間的であることって哀しい。

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源氏物語 巻一 (講談社文庫)
瀬戸内 寂聴 / / 講談社

これは友達が読んで「良かったよ」と薦めてくれました。
興味はあったんだけど、若かりし頃の私は光源氏の色事が許せなくて敬遠していたんですね~
今年は紫式部がこの物語を執筆してから千年に当たるということで、各地で催しもたくさん開かれているようです。
いい機会なので、一度は読んでみよう。

子供の頃敬遠していた純文学や古典にも年のせいか(笑)違った目を向けられるようになってきています。
これから冬にかけて、いろいろと挑戦してみたいです。
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by aquadrops | 2008-09-26 18:20 | Book

どどん!と嬉しいこと。

ドラマ「陽炎の辻2」に合わせて、職場近くの書店でも「居眠り磐音」が平積みになってます。
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壮観ですね。
田舎の書店でも、こうやって大きく取り上げてくれるなんて嬉しいな♪
この磐音の帯いいですねぇ☆
バカな私はふらふらとレジに第一巻を持って行ったことを告白します。
いや、子どもが読んで本が傷んじゃってね…
な~んて言い訳ですとも(^_^;)

来年早々の正月時代劇スペシャルにも決定し、「新選組!!」以来の驚きと嬉しさでいっぱいです。
お正月から87分も磐音を観られる!!
…至福だ。
年末年始の忙しさもおかげで頑張って乗り切れそう(^v^)
NHKさんありがとう!

まだ撮影は続いているそうですけど、キャスト、スタッフの皆さんお怪我に気を付けて頑張ってください!

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そして、日韓合作の映画「彼岸島」

原作はヤングマガジンで連載中の松本光司さんの漫画。
これはホラーなんでしょうか?
表紙のおどろおどろしさに比べ、中の絵はそれほど凄くはないですね。
ただ表現が男性向けな部分が多く、年頃の娘がいる我が家には置いておきたい漫画ではないです。

同じように原作にはちょっと抵抗を感じたものの映画は松山ケンイチくん演じるLに魅了された『DEAT NOTE』
この漫画もスリリングな展開がとっても興味をそそられたんですけど、絵のあまりの上手さリアルさによって死が躊躇いもなく真正面から描かれていて、結局手に取ることが出来ませんでした。
でも映画はぐいぐい引き込まれて観ました。

今回の映画「彼岸島」はDETH NOTEの大石哲也さんが脚本を手掛けられるそうです。
表現方法を工夫して深みを増してくれたらいいなと思っています。


ところで耕史くんの役名はまだ発表になりませんが、吸血鬼なんだとか。

ということは…

悪役!!

しかも、私の予想が当たればかなり非道な男ではないかと。
非道な行いの影にあるもの(あったらいいなと思ってるだけですが)なども描いてくれたら嬉しいんだけど。

常々、耕史くんには是非とも悪役(それも血も涙もないような酷いやつ)をやってほしいと思っていました。
あの爽やかで優しげな顔が狂気を宿したら、いったいどれほど恐ろしいだろう。
本当に悪いやつというのはきっと涼しげな顔をしているんじゃないか。

私の想像、妄想?はどこまでも止まりません。


とにかく楽しみに待ちましょう!
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by aquadrops | 2008-09-25 15:13 | Book

私の応援。

文庫本を片手にうたたねしていた私がふと目を覚ますと、夜中の1時過ぎ。
なんだか静か。

二階からも物音一つしない。
もしかして勉強の途中で寝てしまったのかな?

いつも寝る前リビングに降りて来て、母親が寝込んでいないかチェックして起こしてくれる娘。
それがなかったので気になって見に行ってみると、ベッドで寝てました。
でも、机の電気は点いてるしノートや参考書は開いたまま。
途中で休憩しようと思ったらそのまま寝たの図(^_^;)


来年の受験を控えあまり遊びにも行かずに頑張ってる娘。

大学に合格したら、近場でいいから一緒に旅行に行きたいな。
美味しいものを食べていっぱい喋りたい。
今そのために貯金中です。

進みたい道に行けることを願いつつ、私に出来ることといえばこれ。
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ぎょうざは娘の好物。
お弁当はいつも「何品目入れられるか?(特に野菜)」をテーマに、ぎっちり詰め込む母でございます。
卵焼きはいびつだけど、朝の20分間ガスもレンジもフル回転!
栄養と母のウザい愛を詰め、いってらっしゃ~い!
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by aquadrops | 2008-09-25 14:31 | Monologue

ステラに思う。

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先日発売された「NHK情報誌ステラ」は土曜時代劇「陽炎の辻2特集」

表紙は、黄色く霞んだ一面のひまわり畑の前で微笑む磐音。
カメラマンの言葉に「笑顔の奥底に秘められた磐音の悲しい過去をも表現したいと考えた」とのファンにとっては嬉しい言葉があります。
そう、やっと。
「磐音が帰ってくる!」



まず、原作者佐伯泰英先生のインタビュー。
読んでるうちに泣けてきてしまいました。

佐伯先生はきっとこのドラマをあたたかい気持ちで見守って下さっているんじゃないか。
ヘドウィグの舞台に届けられていた桜とひまわりの大枝が、先生の優しい視線を表しているように勝手に推測していた1年間。

でも実際にこうして文字で読むとたまりませんね。
「山本磐音の魅力が大きかった」
なんて嬉しい言葉でしょう。
一ファンでしかない私が感じていたことと変わらないものを先生も感じて下さっていたなんて、こんな嬉しいことはありません。


佐伯先生のインタビューの中にある「新しいものを目指してほしいし、それで失敗したとしてもまったく構いません」という言葉。
磐音の懐の深さと内に秘められた豪胆さは佐伯先生の資質が文字を通して乗り移ったのかもしれないと、そんな風に感じました。



そして。

「新しい時代劇」への挑戦。
最初から陽炎の辻にはそれがあったんですね。




居眠り磐音に、もうすぐ、会えます。
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by aquadrops | 2008-09-06 02:53 | Monologue