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2008年 Hedwig and the angry inch 開幕!

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とうとう初日を迎えましたね!
『Hedwig and the angry inch』

新宿FACEはスタンディングでヘドを迎えたでしょうか?


今回はソムンさんのパワフルなイツァークとの共演もあり、ヘドがどれほど進化しているのか。
それが楽しみでなりません!


公式HPに、北丸雄二さんによる日本語の訳詞がアップされてます。

キラキラしたラメのシャドーに隠したヘドの心。
痛くて切なくて熱くて優しい。
そんな心の欠片が散りばめられていて、読むとなんともいえない気持ちになります。

ああ、でも、早くヘドに会いたい。


新宿FACEのヘドをよろしくです!!
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by aquadrops | 2008-04-05 16:12 | Stage

HEDWIG制作発表会見!

いいとも!のテレホンショッキングとか、三谷さんの映画にちょい出演とか。
今週も色々とニュースがありましたね。

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しか~し、やはりコレ♪♪
6日の木曜日にHEDWIGの制作発表が行われたそうです。
マイコミジャーナルの写真がいいです。
四つ目の写真を見るとテンション上がりますねぇ!
ヘドとトミーバージョンの二つのポスターを並べるとなんだかゾクゾクします☆
会場後ろの飾り付けもお洒落だし、耕史くんの衣装もROCKな感じでいいですね。

ソムンさんは公式のお写真とイメージが全然違います。
髪がストレートで薄化粧だからかな?
ネットでライブを拝見すると物凄くパワフルなんですけど、この日は緊張されてたんでしょうか。 こんなに雰囲気の変わる人も珍しいような気がします。
でもそれだけ楽しみは倍増してますけどね!!


会見のインタビューで、ヘドウィグについて。
「去年やっている最中から、今後もずっと日本でやっていくべき作品のひとつだと思っていました」
「再演がこんなに早く決まることも必然だったような気がしていて、その舞台に再びまた登れることを今からとっても楽しみにしています」
と耕史くんは言っています。

共演のソムン・タクさんについて。
「歌、本人の佇まい全てリスペクト出来るシンガー」
「女優さんではないのかもしれないけれど一人の人間としてパフォーマーとして力強いパートナー」
と言っています。


ソムンさんは流暢な日本語で「国際的な組み合わせで出来ることを嬉しく思っています」
と控えめに言われてました。
でもこの方本当に歌が素晴らしいんですよねぇ!
パワフルな歌声の女性シンガー大好きです♪



もうひとつ。
マグナムさんのスケジュール3月8日にあった「Benefit Station通信春号」のインタビューを読みました。

『まさに”渾身”の言葉が似合う作品』
と、コージヘドを評しています。

そして耕史くんの言葉は、舞台で見せてくれたラストシーンのあの不思議な共感のイメージを思い起こさせます。
「人間は愛が無いと生きていけないけど、それだけでもない。愛を乗り越えたところに一体何があるのか」



深い。
ヘドウィグに惹かれる理由はそこにあるのかな。
とにかく、楽しみで楽しみでなりません!!  
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by aquadrops | 2008-03-09 18:36 | Stage

THE LAST FIVE YEARS 岡山公演

夕暮れ時が近付いています。
お城を遠くから眺めてみると、ライトアップされていました。
昼間とは違った趣です。
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さて、『THE LAST FIVE YEARS』岡山公演の開演時間は6時半。
余裕を持って6時には着くように市民会館に向かいました。
会館前は女の子たちがいっぱい。

パンフレットは大阪でゲットしているので、ロゴ入りの赤黒のキーホルダーと井手さんのCDを買い、早速席につきました。

私の席は3列目。やや左側。
右隣にどういうわけかサラリーマン風の男性がお一人。
落ち着かなげに座ってらっしゃるのが気になります。

二階席はほとんど人がいませんでした。
勿体無~い 土曜日なら、娘と来れたのに…
木曜日の夕方じゃ、仕方がないですね。


耕史くんは最初の2曲、ちょっと高音が出し辛そうでしたけど、徐々に情感豊かな歌声になり、最後の3曲は圧倒的でした。

表情、声、仕草。
どれをとってもジェイミーの心が溢れ出すようで、瞬きするのも惜しいほど、1曲1曲が終わるのが淋しくてたまらない。


初演では、最初の喜びに満ちた2曲がとても印象的だったんですが、今回の再演では、特に「IF I DIDN’T BELIEVE IN YOU」と「NOBODY NEEDS TO KNOW」がずっとずっと耳に残りました。

舞台前方、床に腰を下ろし足を抱えるようにして蹲るように座り込むジェイミー。
体格のいい耕史くんなのに、小さく見えるのが不思議です。

キャシーと気持ちがすれ違ったまま、とうとう他の女性と一夜を共にしてしまったジェイミーの慟哭。
熱は去り、怒りはいつしか諦めと冷たく凍った心へと。
でも求めずにはいられないとジェイミーは心の内を吐露します。

この曲の最後の歌詞。
「そして僕には必要 誰かと恋すること 愛する誰か 例えば 君」

この『君』についてのこと。
『君』とはキャシーなのか、それとも浮気相手の女性なのか。
観た人に聞くとそれぞれ感じることが違っていて面白いです。

いろいろ考えて、今はこの『君』は、「浮気相手を通してキャシーを見ている」のだという友達の意見が、一番私の中でしっくりきています。
別れを決意したけれど、ジェイミーはまだキャシーを想っているのだと私は感じるんですね。
みなさんはどう思われたでしょうか?


井手さんのキャシーについて。
驚くほどチャーミングで温かみのある、魅力的なキャシーでした(*^_^*)
やはり歌は素晴らしいし、声が甘さと力強さの両方を秘めていると思いました。
箒を持った時の仕草がなんだか楽しくて可愛くて好き。
それに、オーディションを受けるキャシーの曲もとっても楽しくてちょぴり切なくて、なんともいえない可愛らしさがありました。

そしてラストの曲。
ここでのキャシーは出会いの喜びに弾けんばかりのはずなんですが、ちょっぴり悲しげに見えてしまいました。
私がジェイミーの哀しみに引きずられてしまったのかなぁ…



カーテンコールは2回。
大阪のようにみんな一気に立ち上がってオールスタンディングとまではいかなかったですけど、私も立ちましたよ~!
だって最後のL5Yですもん(^^)v

耕史くんは2回目の時少し話をしてくれました。
「今日で、飛行機とかに乗って移動する公演は終わりです。
岡山いいところですよね~ 
町が好きなんです。
昼間○○○というラーメン屋さんに行ったんですよ。」
などと言っていました。

他にも何か言ってたと思うんだけど忘れちゃいました~☆


そうそう、席と席の間が狭かったので隣の男性はとても窮屈そうでしたね。
途中で帰っちゃうんじゃないかとちょぴり心配だったんですけど、ちゃんと最後まで観劇していかれました!良かった(^_^;)
カーテンコールの1回目まではおられましたしね。
「スマイル」のところで私が笑ったのと、カーテンコールで立ち上がったのにびっくりされてて可笑しかったです。


ひとつだけこの公演で残念だったことがあります。
それは舞台が始まって2曲目に席に着いた人がいたこと。
しかも私の斜め前の席でした。
興醒めしますねぇ~
歌っていたのは耕史くん、舞台上からでもさぞかしよく見えたことでしょうね。
いつも見かける耕史くんのファンの方。
随分早くに会館前にいらっしゃいましたけど、ファンならまず第一に、耕史くん自身に嫌な思いをさせないようにして頂きたいものです。



私のL5Y観劇はこれで終わり。
ゆっくり余韻に浸っていたいけれど、次の日も仕事なので帰路へと急ぎます。

市電に乗って岡山駅前へ。

9時過ぎの電車に乗ってまた2時間揺られつつ、兵庫県に帰り着きました。
私の住む町は雨。
それもどしゃ降りの大雨だったそうです。
駅に着いた時はもう上がってましたけど、地面がかなり濡れていて肌寒かったです。

楽しかったなぁ~
次はどこへ行こう?

耕史くんのおかげで今まで知らなかった楽しみを見付けた私です。
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by aquadrops | 2007-10-11 14:05 | Stage

朝日新聞 be on Sunday

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ヘドの興奮が冷めず、日曜日はすっかり夜更かし。
であちこち見て回ったあと、夜中に思い立って陽炎の辻5話をじっくりと見ました。

月代にあの白地の着物、似合っていますね。
生まれついての若様のよう。
関前藩の中老坂崎家の嫡男、坂崎磐音その人に身も心も成り切っているのですね。


この人は、今週末「THE LAST FIVE YEARS」の舞台に立ちます。
たった二人きりの全編歌のみのミュージカル。
「陽炎の辻」撮影と平行しながら稽古に入り、合間にドラマ「眉山」の撮影もしていたそうです。

そして、来年の春には再びあのドラァグクイーンに変身するのですね!


これほど違う役どころを立て続けに演じるのは、俳優としての醍醐味なのかもしれません。
でもきっと精神力も体力も相当必要なはず。
苦しくとも高みを目指して駆け上がる、そのストイックな挑戦者ぶりにはファンとして頭が下がる思いです。
ただ身体にだけは気をつけてほしいとだけ願いつつ、遠くから見守っていきたいと思います。

**************************************

さて、日曜日の早朝4時過ぎ。
むっくりと目を覚ました私。
本当に目が覚めたんです。
よっぽど気になっていたんでしょうねぇ(^_^;)
というのも…
この朝日新聞日曜版を見たかったから!!

そしてパジャマのままこっそりと玄関を出てポストに向かいました~
怪しい…怪しすぎる!
新聞を見るのにドキドキするなんて馬鹿みたいですけど。

柔らかく額に掛かった前髪の下から黒目がちの瞳がじっとこちらを見ています。
一瞬日本人に見えませんでした。
机に肘をつきこちらを見詰めているジェイミーがそこにはいました。
これはL5Yの稽古場のようですね。

この日曜版のインタビュー記事。
いつも写真がとてもいいので、そのうち載らないかな?とずっと楽しみにしていました。
紹介文も簡潔であたたかい視線が嬉しい。
耕史くんの名前をもじり「根を強く張る田を耕す歴史を積み重ねているよう」と洒落た評を載せてくれています。


インタビューは「陽炎の辻」磐音のこと。
「なんて優しい男なんだと思います。男から見ても格好いい。強いしね」

磐音を演じるにおいて。
「磐音の秘めた力は周囲に丁寧に反応することで初めて伝わると思ったから」
あえて「何もしない」のだと。

いつものようにドラゴンボールの話も出てますね。

L5Yを目前にして舞台については。
「自分のすべてをさらす舞台はボクの核であり筋トレの場です」
と言っています。

いつも目指すものは不変なんですね。
NHKのドラマで主演するようになっても、言っている言葉は少しも前と変わらない。
そんなところがまた魅力的だなと思います。
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by aquadrops | 2007-09-04 19:08 | Stage

2008年4月、新宿FACEに新たな伝説が生まれる!

やりましたね!
やはりやってくれました!!

「きっとやるだろう」
と、耕史くんの磐音さま番宣土スタでの微妙な間で確信していました。
(正直者ですねぇ)
でもまさか、こんなに早くこのニュースを聞けるとは…


2008年4月4日。
ロックミュージカル 『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』
山本耕史主演! 新宿FACE上演決定です!


ヘドを愛する皆さん!
またキュートな彼女に会えますね(*^_^*)

熱くて優しくて、一生懸命で、健気で可愛くて、強くて弱くて、なんて愛しい。

山本ヘドウィグが私たちのもとへ装いも新たに帰ってきます~!!


はい。
落ち着いて~☆☆
深呼吸~(@_@;)
すーはー

すみません。
ヘドウィグのことになると、どうしてこんなに必死で余裕がなくなるんでしょうねぇ。

人間の弱いとこや汚れたところ、キレイじゃない部分さえ曝け出してしまう圧倒的なパワーと誰かを愛する気持ち。
人として生まれたからこそ知り得る、そんな感情に突き動かされて魂を持って行かれるのでしょうか。

「ヘドウィグ」を知らない方にも、この機会にこの稀有なロックミュージカルに出会っていただけたらな!と思います。
見た目の奇抜さや性のタブーなんて、ただのフェイク。
耕史くんが2007年の公演前に言っていたのはそんな言葉でした。

フェイクに騙されない、ほとばしる魂の色を!



さて、2008年版ヘドウィグの気になるキャスト。
イツァークには韓国人シンガーのソムン・タクさん。

韓国でかなり著名なロックシンガーの方ということで、賞もたくさん受けておられます。
日本でもアルバムが何枚か出ているようですし、ミュージカルや映画など、多彩な活動をされてますね。
歌唱力、演技力ともに実力派という感じです。
年齢は耕史くんより二つ下ということで年も近いし、オールマイティーな部分が似ているように思います。
期待大ですね!!


そして、さっそく公式HPが出来ています☆
早い~♪♪

まだトップページのみですが、衣装が違います!
これは最近撮影したんでしょうねぇ~

2007年版のヘドよりダーティーな印象ですが、みなさんどうですか?
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by aquadrops | 2007-09-01 21:10 | Stage

The PHANTOM of The OPERA


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劇団四季の『オペラ座の怪人』を観てきました。

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オークションで売りに出された遠い昔のいわく付きの品・古いオペラ座のシャンデリア。
布に覆われていたその巨大なシロモノが再び姿を現し煌びやかな光を放つ時、過去の暗く謎めいた事件の舞台へと時代は遡り…悲劇の幕が切って落とされる。
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見応えのあるミュージカルでした。
限られた舞台上で大掛かりな装置が一瞬にして場面を転換させ、いくつもの幕やセットを駆使して距離感と移動する空間を上手く表現していました。
暗い場面での照明は観る者の気持ちを引き込み、華やかなダンスやパーティのシーンは明るく楽しくて衣装も目映く豪華絢爛。
あの有名な主題はやはり強烈な印象ですね。効果的に使われていました。
そしてやはりキャストの歌声がすごい!

私は最近の映画DVDを観ているのですが、この舞台はそれにかなり忠実に作っているように感じました。

なんともいえない不安感を煽る気持ちの高ぶるあの主題。
ダダダダダーン!というフレーズがしばらく頭から離れそうにないです。

観客の中に小学生くらいの子供がいましたけど、夢を見ないだろうか?と余計な心配をしちゃいました。
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by aquadrops | 2007-07-01 22:36 | Stage

THE LAST FIVE YEARS

2005年の夏、naoさんと山本耕史くんにより上演されたオフブロードウェイミュージカル
『The Last Five Years』

2年後の今年、待望の再演が果たされます。

「新たなラブ・ストーリーが生まれる。
 珠玉のナンバーで描かれる、愛し合う二人の”5年間”
 台本・作詞・作曲:ジェイソン・ロバート・ブラウン 
 演出:鈴木勝秀 訳詞:高橋亜子 音楽監督:深沢桂子
 出演:山本耕史 井手麻理子」             
                                    StageGateより
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この舞台は二人だけの出演者の殆ど歌のみで綴られる5年間のラブストーリーです。
大きな事件があるわけでもなく、特別な環境でもありません。
ただごく普通に愛し合う二人の5年間。
その出会いから別れまでを、男性は「出会い→別れ」と普通の時間軸で辿り、女性は「別れ→出会い」と逆の時間軸を遡っていきます。
つまり、観客は二人の愛の結末(破局)を知らされて、その上で噛み合わない恋人同士の心の動きを見せ付けられるという、一種ジレンマに陥りそうな状態に置かれます。
ただ一度、過去と未来が交差する「結婚」の時にだけお互い目を合わせて二人幸せな瞬間を見せてくれます。

こうして書いてみると、あまり面白くもなさそうに感じてしまいますよね。
でも、このありふれたごく普通の二人の5年間を、ジェイソン・ロバート・ブラウンの楽曲が輝かせます。
時間軸が違うという演出の難しさをも越える楽曲の魅力が凄いんです!
私はこのミュージカルの歌全て好きです。
出会いの頃の弾けるような明るさと希望に満ち溢れた曲も、二人でいる時の優しいハーモニーも、気持ちが擦れ違いはじめて、自分を宥めたり、相手を疑ったり諦めたりする切ない曲も。

そして最後の曲はなんともいえない魅力があります。
出会いと別れの「Good Bye」
同じさよならの意味が「もう会えないよ」と「明日までさよなら」なんて、見てて辛いですよね!
でもとっても綺麗な曲です。

私は大阪公演を観に行く予定ですが、岡山も行こうかな?なんてちょっと気持ちが揺れてます。 それくらい好きなんですよね~♪

物語として見ると耕史くん演じるジェイミーに感情移入出来そうにないはずなのですけど、目の前で歌を聞き感情の発露を見てしまうと気持ちを丸ごと持って行かれてしまいます。
それくらい耕史くんの歌と演技は凄いです。
今回は再演なのでどこをどんな風に変えてくるのか分かりませんが、話の本筋は同じでしょうからまたジェイミーに気持ちが偏るのかな。
それとも井手麻里子さんの歌に聞き惚れて引き込まれてしまうのか、自分の反応が今から楽しみでなりません。

興味を持たれた方は、試しにどうぞ一度劇場にいらしてみてください。
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by aquadrops | 2007-06-01 14:36 | Stage

忘れられない…


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「スキャンダルでの脚光なんていやだけど」
「今夜のお客さんはまだ私を知ったばかり」




新聞に出たヘドウィグに関する記事が舞台の後ろに現れる
WHO IS A MYSTERY WOMAN

「偶然だけど、そばのジャイアンツスタジアムで彼、公演中なの」
そう言って、扉を開けに行くヘドウィグ。
歓声と溢れてくる光。
それはトップスター「トミー・ノーシス」から射して来る成功という名の。

「あの曲!!全部書いたの私!!」
「彼はロックの魂なんか忘れちまったけど」
聞こえてくるトミーの言葉に思わず耳を傾けてしまう様子がいじらしくて。
でもそれは彼女に向かってじゃなく。
諦めて扉を閉め、タバコに火を点ける。
ふ~っと煙を吐き出す仕草がちょっと色っぽい。

壁を纏って舞台に登場してから「打ち壊せ!」と挑発的に歌う1曲目とは打って変わり。
『愛の起源』を歌う前後のヘドウィグのモノローグはちょっと切ない。
「思えば、今夜のステージまでにたくさんの人が私にさわっていったわ」
「1番さわったのは誰?アメリカのGIだった父さん?東ドイツ人の母親?」

見付けた2歳から6歳までの絵日記。
一緒にベッドで眠る母子の絵は身体がふたつの反対を向いた「く」の字に描かれていて。
「一緒に寝ててもちっともピッタリじゃない」と。
そんな頃、幼い息子に母が語って聞かせた『愛の起源』の物語。

★『THE ORIGIN OF LOVE』
優しい声のイントロから変調して
「And then fire shot down from the sky in bolts like shining blades of a knife.」と歌う時の、空を見上げるような仕草。
「And lokking through one eye.」の一つだけの目を表す仕草が好き。
そのあとの語り掛けるような歌声。
「昔々の冷たく暗い夜のこと、天の支配者によって人は寂しい2本足の生き物に。 それは悲しい物語 愛の起源の物語。 こうして愛はうまれたよ。」
                             ~CDの訳詩~

そして6歳のハンセルは神の稲妻によって切り離されたカタワレ探しを始めることになる。

母親が「手足の無い子供達に彫刻を教える仕事」をしている間、米軍ラジオを聞いてアメリカの偉大な音楽に心奪われる小さなハンセル。
狭いアパート、そしてラジオとハンセルはオーブンの中に移動。
黒人の女性コーラスに合わせてハーモニー。
イツァークの声とヘドウィグのハモリがキレイ!
トマトに見立てた赤いボールを投げつけられるヘドウィグ。
大阪のマチネでは、うまく受け止められずに舞台の下まで転がったボールを取りに降りてきました♪


「26歳で大学を追われ、まだキスもしたことがなく、夜はママと寝てた」
東ベルリンでのカタワレ探しに望みを失いかけていたハンセルは自由な西側に憧れて、でも渡る手段も無く途方にくれて日々を過ごしていた。
「だってどうやってあっちに渡るの?みんな死んでる」

そんなある日、壁のそばの教会の破片の上で日光浴。
西側の風の匂いを嗅いでた。
「だってすぐそばにマックがオープンしてね」
「でもハッピーセットなんて冗談じゃないわ。私はいつもアンハッピーセットだっていうのに」
笑って冗談めかして話すヘドウィグが健気で。

そこで出会ったアメリカ兵ルーサーがくれたのはカラフルな米国製のクマのグミ。
「いつも食べてる東ドイツ製のグミよりもっと甘くてぷにぷにしてて歯にぺたっとくっ付く感じ」
「これは何の味?」
「突然分かったの!これは権力の味」
ルーサーの顔に溢れる欲の色とグミベアのとろけるような味。
ハンセルの頭の中でガス室送りになったユダヤ人たちの呻き声が透明な袋からのぞくクマのグミたちのカラフルな顔と重なり合い、苦しげな息遣いまで聞こえてきそうで。
恐ろしくなったハンセルは足をもつれさせながら逃げ出す。
点々とレインボーカラーの死体のあとを残して。
残酷で忌まわしい歴史の不気味な声が背後から吹き出してきそう。

翌日そのレインボーカラーのあとを辿ってみると途中からお菓子が増えて、最後に見付けたのはルーサーという特大サイズのシュガーダディだった。

★『SUGAR DADDY』
明るいポップな曲調。
ばら撒いたグミをひとつ摘まんで高くほおり投げ、パクリ!
喉詰めないかな~と余計な心配。
でも上手に食べるヘドウィグ。
セクシーなダンスとキュートな表情。この曲大好き!
会場中、手拍子と揺れるみんなの身体、元気いっぱい♪
歌い終わったあと、ブーツでグミを踏んづけ「踏んじゃったわ」と困り顔のヘドウィグがお茶目で可愛い。


結婚、そしてアメリカに渡ると嬉し気に報告するハンセルに、中村イツァークがルーサーとハンセルの母親に交互になって誘惑する。
「そんな簡単な事じゃないんだ」
「どこかへ行くためには、一つ何かを置いていかなくちゃいけないの。わかるわね?」と…
仕方なく受けた性転換手術、が失敗。
残ったのは「目のない顔をしかめたような」小さな傷痕、それが怒りの1インチ。

★『ANGRY INCH』
ヘドウィグの激しい歌声の合間に入るイツァークの高音。
そして手術の経緯を「Long story short」とぶちまけてしまう。
ここの英語の語りが凄くカッコイイ!


自由の国アメリカに渡った二人。
カンザス洲ジャンクションシティのトレーラーハウス。
でもヘドウィグは、
「一人ぼっちで違法に繋いだケーブルテレビで壁が壊されるのを見てた」
「なんだか無性に声が聞きたくなって母親に電話しようとしたけど、彼女このまえ太陽さんさんのユーゴスラビアに逃げ出したばっかりだった」

部屋の向こうには開けてない結婚記念日のプレゼント。
「泣いたわ私。だって泣いてないと笑っちゃうから」

キーボードのソロ、静かなイントロに合わせて。
★『WIG IN A BOX』
「世の中がちょっと上手くいかない こんな夜には トレーラー村の明かりも消えていく 独りぼっち だまされて 今にも頭がおかしくなりそう でもタイム・カードを押さなくちゃ」
「メイクして ミュージック・テープをかけて カツラをかぶる すると私はミス・中西部 真夜中のレジの女王 家に帰って ベッドに潜るまでは」 ~CD訳詞~

ヘドウィグの生きざまそのままに、ピュアでキュートな曲。
シャボン玉を吹くイツァーク。
ヘドウィグは歌いながら掴もうと手を伸ばす、その仕草。
ふわふわ漂うシャボン玉を見上げる表情がなんてかわいいんだろう。
同じく歌いながら、椅子に座ったヘドウィグに化粧をしてあげるイツァーク。
まるでままごとのようで、やっぱりなんだか可愛い二人。


「毛皮は好き」
イツァークに裾の長い茶色の毛皮を着せてもらうヘドウィグ。
「ここに来る途中で○○に言われたの」
「あんたが着ているその毛むくじゃらの生き物は何ていう名前だい?」お爺さんみたいな声!
ヘドウィグは澄まして
「叔母のトルーディよ!」
投げ付けられた赤いペンキがべったりついてる後ろ姿を披露する。
「なかなかいいアクセントになってるでしょ?」 常にポジティブ。ちょっと哀しいけど…


ヘドウィグはすぐそばのジャイアンツスタジアムで「罪滅ぼしツアー」という名のライブを続けているトミーの事を忘れることはない。
何度もそちらの扉を開けに行っては聞こえてくるトミーの声に心を揺さぶられ、苦しそうに叫ぶ。
「トミー聞こえるか~!あんたはこのオッパイの出ない乳首からショーという名のビジネスを吸い取ったのよ!!」
泣きそうに歪んだ顔。
「分かったわ。トミーの事を聞きたいんでしょ」と話し出す。

ルーサーに捨てられてから色んな仕事を転々としてなんとかやってきたこと。
そして二人の出会い。
スペック将軍の子守りの仕事、赤ちゃんの兄が17才のトミーだったこと。
トミー・スペックは、ダンジョン・ドラゴンのゲームマニアでジーザスフリークで魚が好き。
「私にはとんでもなくHOTな馬鹿だった」


「昔好きだったロックへの情熱が再び湧いてきた私は、なんだかやる気が出てきて安いキーボードを買い、韓国人の軍曹の奥さんをリズム・セクションにして歌い始めたの」
「なんとも間の抜けたビートだったけど… 時には手に入るものだけでやらなくちゃね」

そして
「次の曲は私が初めて書いた曲。男が歌うための曲よ」

★『WICKED LITTLE TOWN(ヘドウィグバージョン』
「あなたを夢中にできるものはここには何もないから 他になにも出来ないのなら 私の声を追いかけてみて この薄汚れた街の 暗い曲がり角と喧騒の中」 
                              ~CD訳詞~

17歳のトミーはヘドウィグのライブを見に来ていてヘドウィグに興味を持ち、子守りの仕事に戻ったヘドウィグの元にギターを抱えてやってくる。
中村イツァークがサングラスを外してトミー少年に早変わり。
若々しい声で話し出す。17歳のピュアな夢。
アダムとイブになぞらえてトミーが語るのは愛に対する憧れ?
「彼の目は青いシリンダー、透明な水溜り…そこは虚ろで…私の目と同じ色」
ここの台詞が詩的でとても好きなのに、次々揺さぶられる感情に流されて覚えていられない! 誰か覚えていたら教えて下さいm(__)m

二人の楽しい音楽活動。
トミーの髪型を変え、歌詞とロックの魂を伝授するヘドウィグ。
オーブン発声法っていうのが可笑しい!
卒業祝いに贈ったのはステージネーム「トミー・ノーシス」
ノーシスとはギリシャ語で「知識」
トミーの額に銀の十字を書くヘドウィグ。

ヘドウィグに磨かれて凛々しく成長していくトミー。
ドクターエスプレッソの店でのライブも席は全て埋まり、知名度の上昇と共に収入もアップ、他の仕事を辞めたヘドウィグは順調な二人の音楽活動に幸せを噛み締めている。

そんなある日、父親と衝突して泣き付いて来たトミーを優しく受け止めるヘドウィグ。
マイクを抱き締める耕史くん。(本当に人が立っているように見えた)
いつも後ろから抱き締めてくるんだというトミーの頭を前から腕を後ろに回して優しく語り掛けるヘドウィグの表情がとても柔らかくて幸せそう。
「こういう時は、あの新曲の続きを考えなさい」
作曲をするトミー(少し離れて座ってるイツァークがギターを弾く)はいいフレーズが浮かばずちょっと苛ついている感じ。
「そこの○○フラットは試してみた?」とトミーの作曲にアドバイスするヘドウィグ、言われたとおり弾いてみて満足しているトミーはやっと落ち着いて。

微笑みながらそんな彼の眉を整えてあげるヘドウィグの手付きと表情が本当にもう、愛情いっぱいで優しくて切ない。
(一人芝居による耕史くんの細かな手の動き。抜いた毛をふっと吹く仕草、見詰める視線)


「ずいぶん長い事一緒にいたのに、まだキスもしたことなかった」と二人は…
しかし、トミーはヘドウィグの「ANGRY INCH」に初めて気付く。
動揺のあまり白々しい嘘を口にしてしまうトミー。
「意気地なし!臆病者! …愛してる?」
「愛してるなら、私の前の部分も愛して!」

まだ子供のトミーには受け止めかねた真実。
そしてヘドウィグに突き付けられた残酷な現実。

「彼、大慌てで逃げてったわ」
ヘドウィグの目から涙が頬を伝って。


別れと裏切りを経験した後、夜の町で偶然に会った二人。
そして起こった事故とスキャンダル。
「彼がカタワレだと思ったのに」
ヘドウィグの慟哭。

カツラを投げ捨て、泣き崩れるヘドウィグをイツァークが抱き起こして椅子に座らせ、優しく抱き締める。
背中を丸めた小さな子供のようなその姿。

★『THE LONG GRIFT』
何ともいえない不思議な退廃的な曲調。
バンド・アングリーインチの一人、大ちゃん(役名は忘れました)が歌います。とってもいい声!

カツラを取ったヘドウィグはぎらぎらメイクで目を伏せ、泣き顔も滑稽だからこそ余計に切ない。

★『HEDWIG’S LAMENT』
哀しく辛い、ヘドウィグの嘆き。
「手術台からよみがえったよ 心のかけらを失ってしまった 誰もがおもしろおかしく私を切り刻む かけらのひとつをママに もうひとつを夫に もうひとつはロック・スターにも 彼は心を奪って逃げてった」    ~CD訳詞~


★『EXQUISITE CORPSE』~美しい死体~
激しく鳴り響く、暴力的なサウンド。
飛び跳ね、髪を振り乱し、顔と身体を真っ赤にさせて歌うヘドウィグ。

そして不協和音!!

その音の洪水の中で、ヘドウィグは網タイツを引きむしり衣装を脱ぎ捨て頭を掻き毟りながらグルグル回ってふらふらと奥へ倒れ込む。

しばらく続いた不協和音が止むと、起き上がって舞台前の方にゆっくりと歩いてくる姿。
そこへトミーの声がどこからか聞こえてくる。
「謝りたい人がいるんだ」
「彼女はぼくに全てを教えてくれた」と。

舞台中央、前に出て来て立っている顔に、途中からスポットライトが当たり耕史くんの生の声がトミーの声に被さる。
目の前に立っているのはヘドウィグ?それとも…トミー。
ここはなんだか震えるほど気持ちいい!

耕史くんはメイクを落としほとんど素顔。
あの重たげなツケマツゲも細い眉もブルーのぎらぎらシャドーもなく、口紅が少し歪んで残ってて色っぽい。
額には銀の十字、そしてキラキラするラメが少々。

「この人こんなにキレイな顔だったんだ!」と毎回見る度に驚く。
耕史くんの顔は見慣れているはずなのに。
あのメイクのあとだから、余計に凛々しく美しく見える。


そしてトミーとして歌う
★『WICKED LITTLE TOWN』
「何も知らなかった 僕を許しておくれ 僕はほんの子供で 君はあまりにステキだった 神が考えうるどんな人間よりも 女とか、男以上に 今ならわかるよ 僕がどれだけ君から奪ってきたか 全てが壊れ始めたとき 君は落ちたかけらを拾い上げて この薄汚れた街に とても美しくて新しいものを示した」 
                               ~CD歌詞~

ヘドウィグの心に届く、トミーの本当の気持ち。
一緒にいるわけじゃないけど、話し合ったわけじゃないけど、元に戻れないけど。
トミーもヘドウィグを想いヘドウィグもまた…心は同じ。


ラストの曲
★『MIDNIGHT RADIO』
低い、静かな歌声。
はじめは伏せ気味だった目を上げてまっすぐに前を、遠くを見詰める表情。
徐々に大きくなる歌声と演奏。

ここでイツァークが何時の間にかドレスに着替えて客席から上がってくる。
細い身体、綺麗な背中。
エスコートするヘドウィグ。
耕史くんは自分の唇に残った口紅を指でぬぐい、一度客席に見せるようにかざすとイツァークにさしてあげる。

「Lift up hands!」の声に、イツァークがゆっくりと腕を上げ。
客席に呼びかけるようなヘドウィグの目に、一斉に上がる手。
拳、揺れる腕。
会場が一体になった、そんな確信に上がる声と拍手!!


ラスト、どこからか聞こえてくる歓声。
真っ暗な舞台上で一人佇むその人の顔だけをライトが照らし出し…ふっと消える。
横を向いたその表情がなんともいえなくて…忘れられない。

一瞬の間、そして拍手と喝采!



数回の観劇による記憶と映画のDVD、CDの歌詞を参考に書きましたので、記憶違いや場面の前後など間違ってる部分がたくさんあると思います。
そして、あくまで私自身の主観による文章ですので、ひとそれぞれ感じ方の違いもありますこと、ご了承ください。

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by aquadrops | 2007-04-12 13:24 | Stage

「壁」があらわすもの(ネタバレあり)

始まった直後の様子を思い出してみる。
舞台袖から颯爽と現われたイツァークの「レディース&ジェントルメン、ヘドウィグ!!」の声を受け、観客席横から登場したヘドウィグ。
拍手の中、射し込むスポットライトの光が眩しい。
その上から星型のライトが観客席をぐるぐる照らして一気に盛り上がる会場!!
メイクはビックリするほどハデだけど、おもてを上げてまっすぐに前を向き、凛とした表情が綺麗。

舞台に上がるとマントを広げ羽ばたくみたいにひらめかせて歌い出す。
ヘドウィグは、まるで蝶の羽のような壁を纏っているかのような姿。
「TEAR ME DAWN」 → 打ち壊せ!
***********************************

今回の舞台でまず衝撃を受けたのはビジュアル。
でも実際に観た後はそれをすっぽり忘れてしまうほどの楽曲の魅力に圧倒されて
頭は真っ白に。

そしてあとからじわじわと響いてくる、何気ない言葉。
ヘドウィグの言葉がふと思い出されて、その時のイメージがフラッシュバックするような感覚が今も続いてる。


「私はベルリンの壁」
開口一番のヘドウィグの言葉です。

まず気になった、この「壁」が表すものって何だろう。
DRAGQUEENとしての性別?
それとも東ドイツ生まれが指す国境や国籍?
資本主義と共産主義、男女、親子、貧富、地位やキャリア。
心や言葉の壁。


高く聳え立つ物質的な構築物や自然界に存在する平らな面を持った形状物も壁と言う言葉で表しますが、「内と外を隔てるもの、外界からの影響を遮断する」という意味から、主に心理的・象徴的に何かを隔てるもの、あるいは行く手を阻む大きな障害の事を壁と言います。 ~Wikipediaから抜粋

「ベルリンの壁」は、この両方の意味を持っています。
東西冷戦の象徴であり、実際に西ベルリンを囲んでいた高い障壁。
そして貧富の差と経済的混乱など崩壊後も様々な軋轢を生んだドイツ分断の象徴。
このベルリンの壁について誤解されやすいのは、壁が隔てていたのは東西ドイツではなく、東ドイツの中の西ベルリンだったということ。
ベルリンは当時の東ドイツの中にあり、そのベルリンが東西に分かれていた、その一方が西ベルリンでした。
その西ベルリンを囲っていた長さ155kmもの構造物を「ベルリンの壁」と言います。

ヘドウィグが性転換手術を受けてまで脱出したかった東ドイツという国、あるいは共産主義社会。
そのための障壁だったベルリンの壁が崩壊し東西ドイツの国境が無くなったのは、ルーサーと離婚してヘドウィグが一人ぼっちでいた時でした。
壁の崩壊をテレビで見たヘドウィグはどんな気持ちだっただろう。

ベルリンの壁崩壊について。
1989年11月9日、東ドイツ政府報道官の早合点により発表されてしまった「旅行許可の規制緩和」という法律は、マスコミによる「旅行自由化」という間違ったオヒレが付いて瞬く間に伝わり、テレビでニュースを見た東西ベルリン市民を壁や国境付近にぞくぞくと駆り立てた。
一方、何も知らされていなかった国境警備隊と後手に回った政府は自体を収拾出来ず、結果としてなし崩し的に、事実上なんの許可も受けていない市民の通過を許してしまい、壁と東西ドイツの国境はその意味を失った。
翌日、未明のうちから集まり始めた大勢の東西両ベルリン市民の手により壁は破壊され、ドイツは急速に統一に向けて走り出す。

「ベルリンの壁」は歴史上こういった背景を持っています。



戦後の混乱の時代。
1961年頃から壁の建設が始まったのですから、ちょうど同じ年に生まれたヘドウィグは冷戦の真っ只中を生きていたことになります。

様々な壁に囲まれ自由を制限され、行く手を阻まれていたのかな。
それでも人を愛し、愛されることを望む「カタワレ」探しを続けながら、自分を捨てていった父親も心の奥に傷を隠しているのだろう母親も愛していたんでしょうね。

アパートが狭いからと、オーブンに顔を突っ込んでラジオを聞く6才のハンセル。
アメリカの憧れの音楽についハミングしてしまうと母親にトマトを投げ付けられます。
しかも親子の接触がアクシデントのみだけなんて、あまりにもヘンですよね。

そんな母親とのエピソードを語るヘドウィグはちょっぴり切なそうだけど優しく柔らかい表情で、親子の壁はもう遠い昔の思い出なのかなと想像しました。
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by aquadrops | 2007-04-05 15:34 | Stage

心は…ヘドウィグと共に各地へ

私の心は福岡、東京に行っています。
お~い!お~い、帰ってこ~い!

あ~!もう一回観たい。
もう一回でいいから観させて!って感じです…(^_^;)
はぁ…
毎日溜め息とともに過ごしております。

他のものに気持ちが向かないから本も読めないしDVDも観る気がしない。
CDの歌詞を追いながら、単語を調べて英語の表現の面白さに気付いてみたり。
HPのヘドウィグをただぼ~っと見詰めてたり。
ヘドウィグに奪われたのは平常心とあと何だろう?
そんな混乱しつつも浮き立つ自分を抑えられない。


さて、とりあえず気持ちを切り替えまして☆☆
ヘドウィグでいろいろ思ったこと。

まず、中村中さんいいですね~♪
流石、歌手ですね。
発声がとてもしっかりしてます。(何気に偉そうですが素人ですワタクシ)
最初の「レディース&ジェントルメン!ヘドウィグ!!」と叫んだ声におお!と痺れました。
ヘドウィグがイツァークとの出会いを語るシーンで、クリスタルナハトと名乗っていたイツァークの歌声が素晴らしいというくだり。
中村イツァークが実際に綺麗な声を聴かせてくれるのですが、途中でヘドウィグに口を塞がれます。
「ヘドウィグ、邪魔せんといて~めっちゃええ声やったのに、もっと聞かして!」と見る度真剣に思いました。
口を塞がれてもまだ歌ってるイツァーク、Good!でした♪

あと、中村さんはヘドウィグの母親とルーサー軍曹の役割も兼ねています。
ルーサー軍曹はとにかく訛ってるという事でちょっとおかしいくらいのヘンテコな声で、そしてその直後すっきりとした女の人の声で母親になるのが面白いです。
二人してハンセルを罠に嵌めているように見えるのが 空恐ろしくも哀しいです。

モノローグで、トミーに裏切られた後のヘドウィグの慟哭。
身体は逞しく大きいのに何故か小さく見える痛々しいその子供のような背中をイツァークはすっぽりと抱き締めて優しく優しく愛おしむように、髪をなでていてくれた。
包容力を感じました。
実際の中村さんは確か20才くらいだったはず。
でも落ち着いていて大人の魅力がありましたね~
あのとにかくデカイ山本ヘドウィグの頼って縋っている姿がとてもしっくりくるなんて思いもよりませんでした。

今回の舞台、今までよりも耕史くんが自分を前に出してきていたような、回りのことに気をやらず気にする必要もなく自由にヘドウィグとして生きていたように感じました。
それはイツァークが本当に支えになったから、なのかな。


そして、バンド「アングリーインチ」
黒一色です(^_^;) 
「黒で決めちゃって」「カッコイイわね」とヘドウィグが言ってましたけど、地味ですぅ~^_^;
ロックバンドなんだからもっとハデハデでもいいのにね。

このバンド、嬉しい事に耕史くんの友人であるK.Dearthの大ちゃんも一員として加わっています。
大ちゃんは「The Long Grift」のソロを歌うんですが、歌声に本気でシビレました♪
大ちゃんめちゃくちゃイイ声です!
気だるげな何ともいえない曲調のこの歌を雰囲気たっぷりに聞かせてくれます。
そしてその時ヘドウィグは泣いてるの~(T_T)
切ない…


カツラを外したヘドウィグはイツァークに癒されて過去を許し。
メイクという鎧も脱ぎ捨て、まるでひとりの生まれ落ちたばかりの無垢な魂。
そしていつしか額に銀の十字を記したトミーとひとつになったのか。
側にいなくても心のどこかで繋がっている、感じるのはそんな共鳴。
「カタワレ」ではないのかもしれないけどお互い未だに失われない深い愛。

青白い光の中、スポットライトに浮かび上がるその姿は、全てを浄化したようで…
トミーでありヘドウィグでもあるように見えました。

女性に戻ったイツァークの手を取ってエスコートするその人は、欲していた魂の自由をやっと手に入れ、焦がれて止まない愛でいっぱい!

ラストの曲『MIDNIGHT RADIO』
低いイントロ。
歯切れ良く心地いいドラムの音とともにゆったりとしたメロディー。
揺れる身体。
変調とともに、会場に向けて呼び掛けているようなコール。
「パティに ティナに ヨーコに アレサに ノナに ニコに そして私に」
間奏。
「両手を高く突き上げろ 空高く」
揺れる手、高く突き上げられる拳、拍手と歓声、指笛!!


観た後にこれほど満たされたステージは初めてでした。



♪ MIDNIGHT RADIO ♪
大阪公演で購入したCD
「HEDWIG AND THE ANGRY INCH ~ORIGIN OF LOVE」から一部抜粋

雨が激しく降る
炎が燃やし尽くす
夢を
歌を
君を打ちのめし
いっぱいにしたかと思うと
突然去っていった

息をしろ
愛を感じろ
自由を与えろ
魂で知れ
心臓から脳までの流れを
君の血が知ってるように
君は完璧だと

君は輝いてる
あのまぶしい星のように
真夜中のラジオが
伝えてる
まるでシングル・レコードのように
君はくるくるまわる
バレリーナさ
ロックン・ロールに合わせて踊ってる

パティに~

~そして私に乾杯


イカレたロッカーたち
あなたたちは正しい
今夜はしっかり抱き合おう
今夜は歌い続けよう

あなたたちは輝いてる
あのまぶしい星のように
真夜中のラジオが
伝えるように

くるくるまわってる
君は新しいレコード
すべてのはみだし者、負け犬よ
そうさ君たちはロックン・ローラー
ロックン・ロールに合わせてくるくるまわれ



発売元はAvexとなっています。
とても歌詞(訳詞)がいいのでほぼ全文載せてしまいましたが、もし著作権上問題でしたら削除致しますのでご指摘下さい。
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by aquadrops | 2007-03-31 15:15 | Stage