銀色に輝く破滅の欠片

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休日の朝、洗濯をしてから本を読み始めた。

読み終わったのは夕方。

ああ…休みが終わってしまった。
一日中座りっぱなしで身体が固まってる。目も痛い。
感じる精神の消耗と疲労に思考がまとまらない。

でもそれにもまして、この咽喉に何かが詰まったようななんともいえない気持ちはなんだろう。


視覚があの家の秘められた部屋の中で埃と暗闇に閉ざされているような気がする。

目の前でのろのろと回る淡いモノクロのフィルムの中に、血のように赤い薔薇が一枝捨て置かれている。
銀色の鏡の破片が散らばる古ぼけた床の上に彼の金色の巻き毛が時折り光を弾いて見えるような気がする。

そんな幻想が頭の中をかすめては消えていく。



彼はそれでは幸せだったのだろうか?

思うがまま自分の魂を切り売りしては姿を変え、それでも懸命に美を追求しようとした幼い芸術家だったのだろうか?

無邪気で残酷な情熱はやはり無意味だったのか?





これは作家がひとつの断片から生み出したもの。

感じる温度差は、舞台上と客席の間を隔てる空間のせい。
「ドリアン・グレイの肖像」はどこか淡々と流れる独白映画のようでもある。
そして無性に心掻き立てられる魔力も持っている。



家にあった一輪だけの薔薇のドライフラワー。
まるでこの本を象徴しているような気がしました。
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by aquadrops | 2009-06-22 22:51 | Book | Comments(4)

Commented by ちか at 2009-06-24 17:44 x
とうとう読んじゃいましたね、しずくさん。
断片的に聞くだけでも舞台にするのは難しそうな内容です。
耕史くん、頑張ってーー!
Commented by 茶むすめ at 2009-06-25 10:35 x
しずくさま
この写真、そのまま額に入れておきたいほど素敵です♪
私も舞台前までには読み終えたいのに、なかなか進みませ~ん!
難解な舞台・・・私に理解できるのか今から不安ですぅ(汗)



Commented by しずく at 2009-06-27 13:34 x
ちかさん
はい~(^-^)読んじゃいました!
途中で止めると悶々としそうで…
読後感も爽快ではないですけど、何か心の中に残っているものがあるような気がします。
脚本でどんな風にでも変化をつけれらそうなので、スズカツさんの腕の見せ所ですね。
耕史くんにはビジュアルからしても合ってそうですよね。
今から楽しみで仕方ありません!
Commented by しずく at 2009-06-27 13:39 x
茶むすめさま。
お褒めいただきありがとうございます!!
嬉しいです~(^v^)♪
本の真ん中に光が当たってるのは、写りこむように意識しました。
ドリアンの中にある光と影をあらわしたつもりです。
出来るなら、どこかに救いがあることを願いつつ。