登場人物が確かに生きていた。

評論家、小説家、脚本家など多彩な活躍をされていた中島梓さん、私にとっては小説家・栗本薫さんが亡くなったそうです。

ご冥福をお祈りいたします。


癌で闘病されていたとは知りませんでした。
100巻を超えるヒロイックファンタジー「グイン・サーガ」の執筆も一時期は1年に1冊出ればいい方というくらいお忙しそうだったのが、最近では刊行ペースがずいぶん早くなり、この連載に集中されて結末に向かって突っ走ってらっしゃるものと安心していました。

私は90巻を超えたあたりから他のものに興味が移ってしまっていたんですが、先が気になるので「いつか読もう」と新刊だけは毎回欠かさず買っていました。
つい先日126巻の『黒衣の女王』も購入したばかり。

まさか栗本さんが亡くなるなんて思いもしなかった。
ショックです。

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写真は第1巻の『豹頭の仮面』の表紙です。
これに出会ったのは高校1年生の時。
クラスメートに薦められて読んだのがきっかけでした。
あれから30年。たくさん楽しませていただいたなぁ。

私は「紅(くれない)の傭兵・イシュトヴァーン」が好きなんですが、彼の人生は、明るく溌剌とした少年時代を象徴した陽のあたる所から、成長するにつれどこで道を踏み違えたのか薄暗い闇へと流転の路を辿っていました。
2枚目の写真は外伝です。
少年時代の、まだあどけなく、でも何かを成すに違いないと感じさせる頃のイシュトヴァーン。
今はどんな男になっているんだろう。
豹頭王グインとの関係は…

結末はどうなるのか。

ラストまで書き終えられなかった栗本さんはきっときっと悔しかったでしょう。
でも、これだけのものを今まで続けてこられた事の大きさ、そのために必要としたエネルギーは計り知れない…
今はただただ頭が下がる思いです。
私もせっかく買った今までの未読のグインを読もうと思います。

そして、栗本さんにありがとうと言いたいな。
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by aquadrops | 2009-05-31 15:04 | Book | Comments(0)